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論述模範解答


早稲田大学(法)
2000年度


Q
クリミア戦争から日露戦争にかけての時代におけるロシアの改革政策について,近隣諸国での立憲化の動向にもふれながら,下記の語句(順不同)を必ず用いて,250字以内で記述しなさい。ただし横書きとし,所定の語句にはアンダーラインを付しなさい。句読点は1字に数えるものとします。
 
アレクサンドル2世    十月勅令       ソヴィエト  ドゥーマ        ニコライ2世        農奴解放令



《期間》クリミア戦争から日露戦争にかけて
《主題》ロシアの改革政策について
《副題》近隣諸国での立憲化の動向にもふれながら…大日本帝国憲法、ミドハト憲法、変法自強運動
                                  イラン立憲革命は日露戦争直後だから除外


《タームを時間順にならべてみよう》
↓(クリミア戦争)
↓アレクサンドル2世・農奴解放令
↓ニコライ2世
↓(日露戦争)
↓(ロシア第一次革命勃発)
↓ソヴィエト結成
↓十月勅令


《問題を簡単に理解!》
まあ、よく言われる、ロシア近代化の皮肉の問題ですよね。
ロマノフ朝は近代化を目指すと、滅んでしまうわけです。
つまり、
ロマノフ朝の近代化(=工業化・資本主義化)のために、労働者を作るために、農奴解放が行われた。
工業化促進の過程で、数が増えた労働者は団結し、ソヴィエトを結成し、大きな勢力となり、
最終的にはソ連という労働者による国家を形成してしまいます。
本問では、第一次革命までですけどね。

ポーツマス条約全権や十月勅令起草で有名なヴィッテ、彼はシベリア鉄道導入の責任者でした。
本問は、彼の言葉で貫けます。
「皇帝陛下、工業化を進めれば、労働者階級が形成され、玉座を奪われる可能性があります。その覚悟はございますか。」



A 
クリミアの敗戦により後進性を痛感したアレクサンドル2世は農奴解放令を出し、工業労働者を準備した。その後、仏資本導入によるシベリア鉄道着工からロシアの産業革命は本格化し、労働者階級が形成されていった。19世紀後半から、大日本帝国憲法やミドハト憲法の制定、変法自強運動等、帝政国家における立憲運動が活発化する中で、ロシアでも日露戦争中の血の日曜日事件を契機に、労働者はソヴィエトを形成し専制に抵抗した。その為、ニコライ2世は十月勅令を発し、立憲君主制への移行と、その為の議会であるドゥーマ開設を約束した。
(250字…早稲田法は、数字1文字で1マス扱い)



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